法人規定に基づき

麻生内閣が発足した2008年9月15日のことである。アメリカの格付けAAAの投資銀行であるリーマン・ブラザーズが誰も予想しなかったことに経営破綻したのだ。このショッキングな出来事がその後の世界的な金融危機のきっかけになったためその名から「リーマン・ショック」と呼ばれることになったわけだ。
小惑星探査機「はやぶさ」の帰還が話題になった平成22年9月11日、日本振興銀行が誰も予想しなかったことに経営破綻せざるを得なくなった。この破綻の影響で、このときはじめてペイオフが発動した。これにより、3%(全預金者に対する割合)程度とはいうものの数千人を超える預金者が、上限額の適用対象になったと噂されている。
つまり「金融仲介機能」「信用創造機能」、3つめは「決済機能」、この3つの機能のことを銀行の3大機能と呼び、基本業務である「預金」「融資」「為替」、最も大切な銀行自身が持つ信用によってはじめて実現できているものであると考えられる。
株式会社ゆうちょ銀行のゆうちょ銀行によるサービスに関しては郵便貯金法(平成19年廃止)に基づく「郵便貯金」は適用せず、銀行に関して規定する法律である銀行法(昭和56年6月1日法律第59号)に基づいた「預貯金」に準ずる商品です。
この言葉、「銀行の経営の行く末は銀行に信頼があってうまくいくか、そうでなければ融資するほど値打ちがない銀行だと認識されて失敗する。どちらかである」(引用:モルガン・スタンレー、ローレンス・マットキン)
実は日本の金融市場の競争力を強化することを目指して緩和された規制のほか、金融システムのますますの質的向上が目的とされた取組や試み等を積極的にすすめる等、市場および規制環境に関する整備がすでに進められていることを忘れてはいけない。
【解説】保険:突如発生する事故のせいで生じた財産上の損失を最小限にするために、賛同する複数の者が定められた保険料を出し合い、集められた保険料を資金にして保険事故が発生した際に掛け金に応じた保険給付を行う仕組みである。
一般社団法人 日本損害保険協会は、日本の損害保険業全体の正しく良好な発展ならびに信用性を前進させることを図ることにより安心・安全な社会を実現させることに役立つことを目的としているのです。
ですから安定という面で魅力的ということに加え活き活きとしたこれまでにない金融システムを作り上げるためには、銀行や証券会社などの民間金融機関、そして行政がそれぞれが持つ解決するべき課題にどんどん取り組んでいかなければならないのだ。
覚えておこう、ペイオフについて。突然の金融機関の経営破綻による業務停止の状態の際に、金融危機に対応するための法律、預金保険法で保護できる個人や法人等、預金者の預金債権に、機構が預金保険金の給付として預金者に直接支払を行う制度です。
【用語】保険:予測不可能な事故のせいで発生した主に金銭的な損失に備えて、立場が同じ多数の者が定められた保険料を掛け金として納め、集めた資金によって不幸な事故が発生した際に定められた保険金を給付する仕組みです。
MMF:公社債国債など)や短期金融資産で運用し利益を得る投資信託(投資家の資金を集めて専門家が運用する)のことである。取得してしてから30日未満で解約するような場合、実は手数料にペナルティ分も必要となるというものです。
きちんと知っておきたい用語。ロイズというのは、イギリスのロンドンにある世界有数の保険市場なのです。法律の規定に基づき法人とされた、保険契約仲介業者とそのシンジケート(団体や組合)が会員である保険組合を指す場合もあります。
バンク(銀行)はあまり知られていないけれど机やベンチを意味するbancoというイタリア語が起源で、ヨーロッパ最古である銀行には驚かされる。15世紀の初め豊かな国であったジェノヴァ共和国で設立され、政治的にも大きな影響があったサン・ジョルジョ銀行とされている。
平成10年12月、総理府(省庁再編後に内閣府)の内部部局ではなく外局として大臣を組織のトップである委員長と定められた機関である金融再生委員会が設置され、官僚を長とする金融監督庁は2001年の金融再生委員会廃止まで、その管轄下に約2年7か月整理されたということを忘れてはいけない。